ホーム > アーカイブ > 2010-05
2010-05
私立医学部のAO入試(2)獨協医科大学と金沢医科大学
- 2010-05-28 (金)
- AO入試
さて、2008年度(平成20年度)入試でAO入試を実施した大学は
国立は86校中41校、公立は90校中18校、私立では589校中439校にのぼります。
私立医学部29校のうち、AO入試を実施しているのは、
2010年度(平成22年度)現在、獨協医科大学と金沢医科大学の2校です。
金沢医科大学は2001年度(平成13年度)から、
獨協医科大学は2004年度(平成16年度)から実施しています。
2010.5.27. 2011年度(平成23年度)獨協医科大学医学部AO入試概要
どちらの大学も募集人員は約10名で、受験資格に年齢制限がありますが、
獨協医科大学は大学卒業(見込)者、あるいは大学在籍または大学中退者を
対象としており、大学での履修状況によっては2年次編入が許可されることもあります。
いわゆる「再受験生」を対象とした入試です。
ちなみに2010年度(平成22年度)入試では、合格者8名中、2年次編入は3名でした。
一方、金沢医科大学のAO入試は年齢制限さえクリアしていれば、
高校卒業(見込)者が対象ですので、現役生でも出願することができます。
ちなみに、金沢医科大学は募集人員約5名で編入学試験を別途実施しています。
2010.4.30. 2010年度(平成22年度)金沢医科大学 第1学年次後期編入
獨協医科大学、金沢医科大学とも出願書類の中に「自己推薦書」があります。
獨協医科大学は「私の過去・現在・未来」について1800字以上2000字以内、
金沢医科大学は、自分が出願要件のどれに該当するかを明記し、卒業後の展望と
在学中の勉学目標などについて、2000字程度記入しなければなりません。
この時に最も注意しなければならないのは、
その大学のアドミッション・ポリシーをよく読んで理解した上で、
自分がいかに大学側の求める人物像に合致しているかを書くことです。
AO入試では自己推薦書も合否の大きなカギとなりますので、
ここは絶対に押さえておかなければならないポイントです。
できれば書いた物は、第三者に添削してもらうことが好ましいでしょう。
高校の先生や予備校の講師などに読んでもらい、
客観的な目線から何度か添削してもらいましょう。
また、金沢医科大学は自己推薦書の他に、他者による推薦書が2通必要です。
1通は近親者、もう1通は高校時代の先生などが書くことと定められていますが、
この他者による推薦書の内容と、自己推薦書の内容が食い違うことのないように
しなければなりません。
金沢医科大学のAO入試は1次試験に合格すると、
他者である推薦者のところに大学の試験官が話を聞きにやって来ます。
推薦書を書いてもらう時には、そのことも考慮に入れておきましょう。
2011年度(平成23年度)獨協医科大学医学部 AO入試
- 2010-05-27 (木)
- AO入試
1.募集人員
10名以内
2.出願資格
4年制以上の大学を卒業・在籍又は中退者。
かつ平成23年4月1日現在で25歳以下の者。
3.入試日程
■ 出願期間
2010年7月13日(火)~8月11日(水)
■ 第1次試験(適性試験・小論文)
2010年8月25日(水)
※適性試験は科学的分析力・推理力を評価する問題を20題出題します。
※小論文は英文の長文課題に基づいて、日本語での客観的・論理的作文能力を評価します。
(小論文試験では英和辞書1冊を使用することができます。ただし、電子辞書を除きます)
■ 第1次合格発表
2010年9月11日(土)10:00
■ 第2次試験(ワークショップ・個人面接)
2010年9月20日(月)
※ワークショップは4~6人からなるスモールグループで与えられた課題に対する
解決策を討議し、全員の合意の下にひとつの対策を提案してもらいます。
グループの思考形成に関与する力や批判的思考力の技能・態度を評価します。
※面接は応募者の過去・現在・未来並びに適性について総合的に評価するために、
一人1時間かけた面接を行います。
■ 合格発表
2010年9月29日(水)10:00
■ 入学手続
2010年10月6日(水)
4.昨年度(2010年度)結果
| 計 | 男 | 女 | |
| 志願者 | 59名 | 31名 | 28名 |
| 1次受験者 | 58名 | 31名 | 27名 |
| 1次合格者 | 20名 | 9名 | 11名 |
| 2次受験者 | 19名 | 9名 | 10名 |
| 2次合格者 | 8名 | 3名 | 5名 |
| 入学者 (カッコ内は2年次編入) |
8名(3名) | 3名(2名) | 5名(1名) |
私立医学部のAO入試(1)AO入試とは何か?
- 2010-05-24 (月)
- AO入試
AO入試と言われるアドミッション・オフィス入試は、
ここ10年ぐらいで急激に広がった入試方式です。
日本で最初にAO入試を行ったのは慶應義塾大学です。
1990年(平成2年)湘南藤沢キャンパスを開設するにあたり、
その頃まだ日本では馴染みのなかったAO入試を取り入れました。
AO入試は志望理由書(エントリーシート)や面接による
多面的な人物評価が行われるのが特徴です。
推薦入試は「高校長の推薦」が必要なのに対し、
AO入試は「自己推薦」に近い側面があり、
原則として高校の推薦状を必要としません。
そのために、長い時間をかけて様々な角度から
受験生を選考する必要があるとされ、
これまで実施時期などについての明確な規定がありませんでした。
したがって、大学によっては5月・6月から選考が開始され、
夏休み前に合格が決まるケースも少なからずありました。
こうした選抜時期の早期化は、定員確保に悩む一部の大学による
受験生の“青田買い”につながっているとの批判もあり、
2011年度(平成23年度)から、AO入試の出願時期は「8月1日以降」
とするよう文部科学省から提言がありました。
また提言には、AO入試で入学した生徒の基礎学力レベルを
保証することも盛り込まれました。
近年、推薦入試やAO入試で入学する学生の基礎学力低下が
多くの大学で問題視されており、
文部科学省が2007年度(平成19年度)に実施した全国調査では、
AO入試を実施している学部の61%、推薦入試を実施している学部の54%が
「入学者の基礎学力の担保に課題がある」と回答しています。
ちなみに、2008年度(平成20年度)入試において、
全国の国公立・私立大学における入学者のうち、
AO入試による入学者は8.0%(約4万8千人)です。
推薦入試・AO入試をあわせると全体の43.4%(約26万人)を占め、
今や大学入学者の2人に1人はほぼ年内に進学先が決まっています。
実際に高校の教育現場でも、早くに進学先が決まる「推薦・AO組」と
一般入試に照準を合わせている「一般受験組」とのギャップが広がり、
学習指導をしていく上での課題になっています。
私立医学部の推薦入試(6)現役生は推薦入試を狙え!
- 2010-05-15 (土)
- 推薦入試
これまで、私立医学部の推薦入試について述べてきましたが、
私どもの医歯専門予備校メルリックス学院では、
高校生の方には必ず推薦入試を視野に入れて医学部入試を考えるよう
指導しています。
なぜかと言うと、
私立医学部入試において、現役合格者の約半分は推薦入試による合格者
だからです。
2009年度入試のデータをもとにして考えてみましょう。
入学者のうち、現浪別が非公表の大学は私立医学部29校のうち7校あります。
(慶應義塾大学、順天堂大学、帝京大学、東京医科大学、東海大学、川崎医科大学、産業医科大学)
ちなみに、慶應義塾大学と東海大学、川崎医科大学には
付属校からの内部推薦制度がありますし、
東京医科大学は現役生のみが出願できる公募制推薦入試を
18名以内の募集人員で実施しています。
産業医科大学の公募推薦入試は現役生と1浪生が出願できます。
(募集人員20名以内)
また、順天堂大学は現役生の方に非常に人気が高い大学のひとつですね。
これ以外の22校の全入学者数は2,424名、そのうち現役での入学者は654名です。
全体で見ると27.0%ですね。
現役入学者654名のうち、公募制・指定校制・付属校・地域枠の推薦入試による
入学者は277名です。
つまり、現役入学者のうち42.4%は推薦入試で合格しているのです。
学科試験で浪人生や再受験生と争わなければならない一般入試に比べて、
出願資格が限られている推薦入試は、より多面的な角度から
その大学にふさわしい人材かどうかを審査されます。
大学がそれぞれ独自の適性試験や学科試験を課したり、
一般入試とはまた違った形での面接試験を行うのはそのためです。
高校生の方は、ぜひ1年生や2年生のうちから、推薦入試を含めて
医学部入試を考えておいて下さい。
私立医学部の推薦入試(5)地域枠推薦入試
- 2010-05-13 (木)
- 推薦入試
近年、医学部入試で増えているのが、受験者の現住所(または出身高校)や
卒業後の研修先・勤務先を大学の地元とその近隣県に限った、いわゆる「地域枠」です。
例えば、2010年度の獨協医科大学医学部の
公募推薦(地域特別枠)入試の受験資格には、
・北関東3県(栃木・群馬・茨城)、埼玉県および福島県の高校出身者、
または本人もしくは保護者が2007年4月1日から引き続き当該地域に居住している者
・卒業後、北関東3県(栃木・群馬・茨城)、埼玉県および福島県で
医師として医療に従事する意志のある者
こういった地域を限定する項目があります。
これは、近年「医師の偏在」、中でも「地域の偏在」「診療科の偏在」が
医療崩壊と言われ社会問題化しているため、少しでも地域の医療に携わる医師を
増やそうとする政府の働きかけによるものです。
また、大学側としても、2004年に新臨床研修制度が導入されてから、
研修医が大都市の病院を研修先に選ぶケースが増えたため、
1人でも多くの優秀な人材に地元に残ってほしいという気持ちがあります。
こういった「地域枠」は大学によって推薦入試で募集したり、
または一般入試で募集したりと様々ですが、
2010年度入試では下記の大学が医学部の推薦入試に地域枠を導入しています。
| 大学 | 試験区分 | 募集人員 |
| 岩手医科大学 | 地域枠特別推薦 | 15名 |
| 獨協医科大学 | 推薦(地域特別枠) | 10名 |
| 東京医科大学 | 茨城県地域枠特別推薦 | 3名以内 |
| 兵庫医科大学 | 地域指定推薦 | 5名以内 |
| 川崎医科大学 | 中国・四国地域枠 | 約15名 |
| 〃 | 岡山県地域枠 | 約5名 |
| 久留米大学 | 地域枠推薦 | 約10名 |
| 福岡大学 | 地域枠推薦 | 10名 |
地域枠入試は受験できる人が限られますので、その地域に住んでいる受験生にとっては
チャンスが広がることになります。
また、貸与金という形で授業料(の一部)が
地方自治体から支給されるケースもあります。
しかしながら、卒業後の進路が限られることがほとんどなため、
地元に残りたいという明確な意志がない場合は慎重に考えるべきでしょう。
安易に「受験資格を満たしているから」「倍率が低いから」という理由だけで
地域枠を受験するのではなく、将来自分の生まれ育った地域の医療のために
尽力したいという、はっきりとした志望動機が必要です。
私立医学部の推薦入試(4)付属校推薦入試
- 2010-05-11 (火)
- 推薦入試
私立医学部の推薦入試の中でも、なかなかその実態が見えにくいのが
付属校推薦入試です。
医学部のある私立大学のいくつかには付属中学・付属高校があります。
例えば、慶應義塾大学の付属高校には
慶應義塾高校、慶應義塾湘南藤沢高校、慶應義塾志木高校などがあります。
付属高校には内部進学という制度があり、
希望の学部に進学するためには、校内統一テストや高校の成績で
一定の基準をクリアする必要があります。
私立医学部の中では、慶應義塾大学の他に
日本大学や近畿大学などで付属校推薦を行っています。
2010年度(平成22年度)入試で、
医学部の付属校推薦を行っている大学は以下の通りです。
| 大学 | 募集人員 |
| 慶應義塾大学 | 非公表 |
| 東邦大学 | 一般入試の募集人員に含む |
| 日本大学 | 15以内 |
| 東海大学 | 20 |
| 近畿大学 | 非公表(2010年度実績は合格者4名) |
| 川崎医科大学 | 約30 |
| 福岡大学 | 公募推薦入試の募集人員に含む |
内部進学の基準はそれぞれの大学によって違います。
日本大学のように、全国の付属校で一斉に「日大統一テスト」を行う大学もあれば、
川崎医科大学のように、付属校の生徒であれば1浪まで内部推薦が受験でき、
独自の学科試験が課される大学もあります。
また、東海大学は「東海大学」と名のつく高校の中でも、
「付属校」と「提携校」「連携校」に分かれており、高校ごとに推薦枠の人数が異なります。
もちろん、必ずしも内部推薦で進学する生徒ばかりでなく、
付属校の中にも一般入試でその大学の医学部を受験する生徒はいます。
その場合は、他の受験生と同じ扱いになります。
付属校から医学部への内部進学を考える場合は、
その高校から毎年何人ぐらいが医学部に進んでいるのか、
そのうち内部進学しているのは何人かなど、
よく調べておく必要があるでしょう。
私立医学部の推薦入試(3)指定校推薦入試
- 2010-05-07 (金)
- 推薦入試
2010年度(平成22年度)入試において、指定校推薦を実施した私立医学部は
全部で7校ありましたが、そのうち獨協医科大学と金沢医科大学が1浪まで受験でき、
後はすべて現役生のみに出願資格を限っています。
| 大学 | 募集人員 | 現浪別 |
| 獨協医科大学 | 20 | 1浪まで |
| 埼玉医科大学 | 約10 | 現役 |
| 東京女子医科大学 | 約15 | 現役 |
| 北里大学 | 30 | 現役 |
| 聖マリアンナ医科大学 | 15 | 現役 |
| 金沢医科大学 | 約5 | 1浪まで |
| 愛知医科大学 | 約20 | 現役 |
※募集人員に*がついている大学は指定校制を含む
私立医学部への進学を考えている高校生やご父兄の皆さんは
通っている高校が指定校枠を持っているかどうか、
また成績が推薦基準に達しているかどうか、ぜひ確認しておきましょう。
公募制の場合も指定校制の場合も、推薦入試は大学独自の学科試験や適性試験を課すところが多く、
一般入試のように、英語・数学・理科2科目が必ずしも必要とは限りません。
また、小論文を課す大学も多いのですが、通常の小論文とはかなり異なるタイプのものが
出題される大学もあります。
基本的に推薦入試の問題は公表されていないことが多く、
試験形式もはっきりとはわからない大学がほとんどです。
過去に受験した人などの話から、情報を集めるしかありません。
また、私立医学部の推薦入試に詳しい塾や予備校に相談するのもいいでしょう。
試験内容がわからないと、準備の仕様もありませんからね。
また、推薦入試では一般入試以上に面接試験が重視されます。
この面接試験も、受験生と試験官の1対1で行われる個人面接から、
グループで行われるグループ面接まで、大学によって形式は様々です。
一口にグループ面接と言っても、討論形式のものから個人面接の延長のようなものまで
様々なスタイルがあります。
また、討論形式にも色々な種類があり、1つのテーマについて賛成と反対に
分かれて討論するものや、課題文を読んでから指示内容に従って順位をつけ、
グループ内で順位の正当性について話し合うものまで千差万別です。
高3生で推薦入試を考えていらっしゃる方は、
一般入試に向けての勉強を進めながら、夏頃から推薦入試のための準備を
始めるといいでしょう。
私立医学部の推薦入試(2)公募制推薦入試と指定校推薦入試
- 2010-05-05 (水)
- 推薦入試
2010年度(平成22年度)私立医学部入試の
公募制推薦入試の受験資格と募集人員は次のようになります。
| 現浪別 | 評定平均 | 大学 | 募集人員 |
| 現役 | 4.1以上 | 東京女子医科大学 | 約15 |
| 現役 | 4.0以上 | 東京医科大学 | 18以内 |
| 現役 | 4.0以上 | 関西医科大学 | 約20 |
| 現役 | 3.8以上 | 兵庫医科大学 | 約20以内 |
| 現役 | 3.7以上 | 愛知医科大学 | 約15 |
| 現役 | なし | 近畿大学 | 15 |
| 1浪まで | 4.3以上 | 産業医科大学 | 20以内 |
| 1浪まで | 4.0以上 | 岩手医科大学 | 35 |
| 1浪まで | 4.0以上 | 獨協医科大学 | 10 |
| 1浪まで | 4.0以上 | 埼玉医科大学 | 約10* |
| 1浪まで | 4.0以上 | 久留米大学 | 約10 |
| 1浪まで | 3.8以上 | 金沢医科大学 | 約20 |
| 1浪まで | 3.7以上 | 福岡大学 | 35程度 |
| 2浪まで | なし | 藤田保健衛生大学 | 25 |
| 4浪まで | なし | 川崎医科大学 | 約20 |
※募集人員に*がついている大学は指定校制を含む
現役生だけでなく、1浪生も受けられる大学が結構あることがわかります。
また、ほとんどの大学で評定平均に制限があり、およそ4.0前後は必要です。
ただし、獨協医科大学の公募推薦は「地域特別枠」となりますので、
卒業後の進路および、居住地もしくは出身高校に制限があります。
川崎医科大学の特別推薦も「地域枠」となりますので、
やはり同じように制限があります。
倍率は各大学によって違いますが、3倍~5倍程度が多くを占めます。
倍率が10倍を越えることも珍しくない私立医学部入試において、
公募制推薦入試は大きな狙い目と言えるでしょう。
さらに、倍率の低い推薦入試があります。
指定校推薦入試です。
指定校推薦とは、大学側がこれまでの実績などをもとに、特定の高校に推薦枠を設けている制度で、
評定平均などの条件を満たしている希望者が多い場合は、校内で選考が行われます。
他学部であれば、校内選考をクリアした時点でほぼ合格と言ってもいいのですが、
私立医学部においては、指定校推薦といえど2倍を越える大学も珍しくありません。
ただし、公募制推薦と比べてもかなり競争率が低いことは確かで、
もし高校が推薦枠を持っているならば、ぜひ考えてもらいたい制度です。
指定校推薦の話は次回に続きます。
私立医学部の推薦入試(1)公募制推薦入試
- 2010-05-03 (月)
- 推薦入試
年々増え続けている私立医学部入試の志願者数ですが、
募集方法は大きく分けると5つあります。
1.推薦入試
2.AO入試
3.一般入試
4.センター試験利用入試
5.編入学試験
このうち、募集人員が最も多いのは一般入試であり、
4のセンター試験利用入試も、厳密に言えば一般入試の一部です。
もっとも、各大学とも一般入試に限らず、様々な方法で学生を募集しています。
純粋に一般入試のみで学生を募集している大学は、
全部で29大学ある私立医学部のうち
自治医科大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学の3校にすぎません。
一般入試の次に募集人員が多いのが、推薦入試です。
一口に推薦入試といっても、次の4種類があります。
●公募制推薦入試
●指定校推薦入試
●付属校推薦入試
●地域枠推薦入試
このうち、募集人員が最も多いのは「公募制推薦入試」です。
大学側が指定した受験資格を満たしていれば、誰でも受験することができます。
受験資格の大きな柱は「調査書の評定平均」と「高校の卒業年度」の2つです。
調査書には出席日数や課外活動など、様々な内容が記載されています。
学業成績に関しては、高校1年からの各教科の評定値が記載されており、
評定平均は「高1・高2の学年末と高3の1学期(二期制の場合は前期)」の
成績をもとに算出したものです。
5段階評価の評定値の合計÷科目数=評定平均値
となります。
例えば、2010年度(平成22年度)の
東京医科大学医学部の一般公募推薦入試の主な受験資格は
・高校を2010年(平成22年)卒業見込の者
・3年1学期までの調査書全体の評定平均値が4.0以上の者
・合格した場合に入学を確約できる者
とあります。
また、「同一高校からの推薦は1名とします」とあるため、同じ校内に
希望者が複数いた場合は校内選考が行われます。
また、私立医学部の場合、公募推薦のほとんどが
「合格した場合に入学を確約できる者」
つまりは専願制であり、合格したら原則として辞退はできません。
ちなみに、私立医学部の公募推薦の中で、近畿大学医学部のみ辞退可能、
つまり他大学の一般入試と併願することができます。
現役生であれば評定平均の制限がないこともあり、近畿大学医学部の公募推薦は
毎年多くの受験生を集めます。
2010年度(平成22年度)入試では270名が受験しました。
合格者は28名、入学者は12名ですから、16名が入学辞退したことになります。
ホーム > アーカイブ > 2010-05





