- 2010-05-13 (木) 9:00
- 推薦入試
近年、医学部入試で増えているのが、受験者の現住所(または出身高校)や
卒業後の研修先・勤務先を大学の地元とその近隣県に限った、いわゆる「地域枠」です。
例えば、2010年度の獨協医科大学医学部の
公募推薦(地域特別枠)入試の受験資格には、
・北関東3県(栃木・群馬・茨城)、埼玉県および福島県の高校出身者、
または本人もしくは保護者が2007年4月1日から引き続き当該地域に居住している者
・卒業後、北関東3県(栃木・群馬・茨城)、埼玉県および福島県で
医師として医療に従事する意志のある者
こういった地域を限定する項目があります。
これは、近年「医師の偏在」、中でも「地域の偏在」「診療科の偏在」が
医療崩壊と言われ社会問題化しているため、少しでも地域の医療に携わる医師を
増やそうとする政府の働きかけによるものです。
また、大学側としても、2004年に新臨床研修制度が導入されてから、
研修医が大都市の病院を研修先に選ぶケースが増えたため、
1人でも多くの優秀な人材に地元に残ってほしいという気持ちがあります。
こういった「地域枠」は大学によって推薦入試で募集したり、
または一般入試で募集したりと様々ですが、
2010年度入試では下記の大学が医学部の推薦入試に地域枠を導入しています。
| 大学 | 試験区分 | 募集人員 |
| 岩手医科大学 | 地域枠特別推薦 | 15名 |
| 獨協医科大学 | 推薦(地域特別枠) | 10名 |
| 東京医科大学 | 茨城県地域枠特別推薦 | 3名以内 |
| 兵庫医科大学 | 地域指定推薦 | 5名以内 |
| 川崎医科大学 | 中国・四国地域枠 | 約15名 |
| 〃 | 岡山県地域枠 | 約5名 |
| 久留米大学 | 地域枠推薦 | 約10名 |
| 福岡大学 | 地域枠推薦 | 10名 |
地域枠入試は受験できる人が限られますので、その地域に住んでいる受験生にとっては
チャンスが広がることになります。
また、貸与金という形で授業料(の一部)が
地方自治体から支給されるケースもあります。
しかしながら、卒業後の進路が限られることがほとんどなため、
地元に残りたいという明確な意志がない場合は慎重に考えるべきでしょう。
安易に「受験資格を満たしているから」「倍率が低いから」という理由だけで
地域枠を受験するのではなく、将来自分の生まれ育った地域の医療のために
尽力したいという、はっきりとした志望動機が必要です。
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