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日本全国で医学部の数は80、その内訳は43、8、29

2010年2月、3つの私立大学が医学部新設を検討していることが、
新聞などで大きく報道されました。

もし、医学部新設の認可が下りれば、
1979年(昭和54年)の琉球大学以来ということで
社会的関心も高く、様々な波紋が広がっているようです。

現在、文部科学省の管轄外である防衛医科大学も含め
日本全国には国公私立あわせて80の医学部があります。
その中で大学としての歴史が最も古いのは、
明治10年(1877年)に設立された東京大学医学部です。

その後、京都大学や東北大学といった、
いわゆる「旧帝大」と呼ばれる大学が創設され、
そのいずれにも医学部が設置されました。

戦後、旧制大学や旧医専が新制大学に昇格しましたが、
その時点で、全国にある医学部の数は
国公立34校、私立13校でした。
高度経済成長により国全体が発展していく中で、
1961年(昭和36年)には国民皆保険制度が実現し、
患者数が増加する一方、医療の地域格差が社会問題となり、
昭和40年代に入ると、政府が「一県一医大構想」
唱えるようになりました。

その時、全国に誕生したのがいわゆる「新設医大」と呼ばれる医学部です。
先に述べた琉球大学もこれに含まれます。
その結果、医学部の数は国立43校、公立8校、私立29校に増え、
1984年(昭和59年)の医学部定員は、過去最大の8,280人となりました。

ところが、1982年(昭和57年)の閣議決定により、
政府は一転して医学部定員の削減に取り組み始めます。
医師数の増加は医療費の必要以上の増大につながりかねないとする意見や
1983年(昭和58年)に人口10万人に対して医師数150人の目標数を達成したこともあり、
1998年(平成10年)の医学部定員は7,640人まで絞り込まれました。

今回、30年ぶりに医学部を新設するという話が出た背景には、
社会問題化する医師不足があります。
既に2008年(平成20年)より政府は医学部定員の増加に踏み切っており、
今年度(2010年度)の医学部定員は国公私立あわせて8,846人と
3年前に比べ1,221人増加しています。

医学部の定員は大体、各大学100人前後ですので、
3年間で全国に約12校の医学部が新設されたのと同じ計算になります。
それでも医師という職業は、医学部に入ってから
一人前になるまでおよそ10年以上かかるため、
当分の間、医師不足の状況は続くものと見込まれます。

その一方で、医学部入試は超難関と言われ、
少子化の時代にあっても、毎年多くの受験者を集めています。

このサイトでは、最新の医学部入試に関する情報をお伝えしながら、
医療に関するトピックなども取り上げて行きたいと考えております。

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